となくんのお気に入りゲーム紹介 ~なんなん放送局通信~

なんなん放送局より、お気に入りのゲームについて色々書く予定です。

デモンズソウル/Demon's Souls [PS3]

 となくんです。
 このブログの方向性を少し考えていたんですが、自分の好きなゲームを紹介していくのは少し楽しそうだなとふと思いついたので、そんな感じでやっていこうかと思います。ゲームに限らず他の色んなものも載せていくかも。本とか映画とか。

 というわけで第一弾はこちら。
 画像は後日後追いで載せたい。PS3にスクショ機能ありましたっけ。

Demon's Souls(デモンズソウル) - PS3

Demon's Souls(デモンズソウル) - PS3

 
Demon's Souls(デモンズソウル) PlayStation 3 the Best

Demon's Souls(デモンズソウル) PlayStation 3 the Best

 

 

◆昨今のゲーム界隈における新たなスタンダードを生み出した怪作

 ゲーム界隈において、『ソウルライク』という言葉がもうすっかり定着した昨今。要するに『ダークソウル的』なゲームを指す言葉だと思ってますが、この言葉の源泉は、ダークソウルの前身たるデモンズソウルであると思っています(いやいやデモンズよりもっと前のキングスフィールドこそが、というコアなファンの意見も見かけたことがありますが)。
 その辺の雑魚相手でも油断出来ない緊張感、プレイヤーに容赦なくリトライを強いるとともに工夫と経験によって大きくその姿を変える難易度、武器を振るう際の説得力のあるモーション、曖昧で難解で、やけに好奇心をそそられる謎めいたシナリオ。
 これらの特徴は、ダークソウルを待たずして既に世に顕現していたのです。デモンズソウルという名前で。

 

◆今振り返ればシンプルな内容

 ダークソウルが3で完結、派生作品とも呼ぶべきブラッドボーン、それに他社によるフォロワータイトルも次々とリリースされた今になって振り返ると、デモンズソウルの内容は実にシンプルなものとなっています。
 武器の種類は全部で78種類(タリスマン、触媒含む。盾は含まず)。魔法は22種類、奇跡は12種類。ダークソウルのほぼ半分というスッキリ感。
 ※ダークソウルの場合は武器131種類、魔法28種類、呪術20種類、奇跡23種類。
 ※数え間違いがあるかも。ご容赦下さい。

 またマップ同士がシームレスにつながったダークソウルとは違い、デモンズソウルはいわゆるステージ攻略型のゲームということもあって、世界の広さ、実際に歩いて行けるエリアの数もだいぶ違います。当然敵の種類やボスのバリエーションも増えており、ダークソウルはまさにデモンズソウルの進化発展タイトルであるといえます。
 ドラクエ1に対する2、ドラクエ2に対する3。デモンズソウルとダークソウルはほぼほぼそれと類似した関係と考えて間違いありません。

 だとすると、今となってはだいぶ古いタイトルであるデモンズソウルは、ダークソウルのある現在はもうプレイする必要のないタイトルなのか?
 そんなことはない、と声を大にしてお伝えしたい。
 例えボリュームが少なくても、システム的に洗練されていない部分があったとしても、それでもデモンズソウルは今なお色あせない魅力に満ちたゲームです。今になってプレイするドラクエ1が、独自の深い味わいを持つように。

 

◆伝説の剣でも愛の力でもなく、経験に基づく工夫こそが最大の武器

 デモンズソウルをプレイしたことがなくても、ダークソウルはプレイしたことあるよという方は結構多いと思います。デモンズソウルのプレイフィールは、恐らく概ね想像の通りであってます。
 暗くてどこまでも陰鬱で時折極まって不潔な空間を、じりじりと慎重に歩を進め、やがて待ち受けていた強大なボスを打ち倒し、また暗がりに向かって歩き出す。だいたいそんな感じです。大抵どこも暗いです。
 ただひとつ、ダークソウルに慣れていると少々戸惑うところがあるかもしれません。それがどこかというと、主にボス戦。デモンズソウルのボス戦は、ダークソウルと比較するとややギミックの趣向が強く感じられるものと思います。
 要するに、ガチの切り合い殴り合いというよりは、そもそもこうしないと勝負できないという要素のあるバトルが多めということ(実際にはそういったギミック要素を無視して勝利することも出来なくない場合もありますが)。

 個人的にデモンズソウル特有の大きな魅力がそこにあります。一見どう考えても無理ゲーなボス戦において、突撃を繰り返すうちにふとした『気づき』を得て、そこで工夫をこらした結果として難度を大きく低下させることに成功し、ようやく勝利を手にするという一連の流れ。お脳のお汁がドバドバ出ます。
 ダークソウルにもそういった要素は少なからずあるのですが、特に後期作品になればなるほど純粋なアクション要素の比率が大きくなって、こういった『気づき』の要素がやや薄くなっていったように感じられたのは個人的に残念ポイントだったんですよね。たぶん僕がアクションRPGにおけるアクションの強度をそこまで求めていないせいだと思いますが(詰まったらレベルを上げまくってそれから殴り倒せ派です)。

 このゲームにはこれさえあれば他はいらないという文句なしの最強装備はありません。ただ、プレイヤー自身のあきらめない心とそこから生じる発想の力こそが最大にして最強の武器です。ぜひとも、まずは攻略サイトを見ずにプレイし始めて欲しい。あ、でもしんどかったらチラ見しながらやってみて下さい。ステージ構成はダークソウルと遜色ない程度には鬼畜です。元祖病み村みたいなとこもあるよ!

 

◆失われしマルチプレイ

 もはや言っても仕方のないことですが、とても残念なこととしてひとつ。
 ダークソウルの特徴的なマルチプレイシステムについて、ほぼほぼ同じものはデモンズソウルにもありました。過去形です。
 今はもうデモンズソウルではオンラインプレイを遊ぶことはできません。公式のサービス提供が終了しているためです。ですのでネタバレしてしまいますが、このゲーム、『その時オンラインでプレイしている別のプレイヤーが敵側に召喚されて、とあるステージのラスボスとして登場する』というすさまじい展開があったりしました。中に人がいるわけですから、使う武器も、戦術も、どれくらい強いのかもその時になってみないとわからない。そんな他ではそうそう見かけない素敵なゲーム体験を作り上げた開発スタッフを称えると共に、今はもう同じ体験をすることができないというのを、とても残念に感じます。まぁでもしょうがないですけれども。
※一応、非公式にオンラインプレイをする手段がなくはないようですが、ここでは特に掘り下げることはしません。

 

◆リメイクないしはリマスター版で北の巨人の地に行きたいです

 となくんのお気に入りゲーム紹介、第一弾はデモンズソウルをご紹介しました。
 これDL版もないんですよね、現品のディスク版しかプレイする方法がないみたいで(2019年9月11日現在)。今から新品を手に入れるとなるとなかなか骨が折れそうですが、中古であればわりとゲームショップで見かけることも多いので、興味を持っていただける方がいたらぜひぜひ手に取ってみて下さい。
 あと諸々の大人の事情があって難しいのだろうとは思いますが、本作のリメイク、ないしはリマスター版発売を強く希望します。北の巨人ステージ遊んでみたいです。

 というわけで、デモンズソウルの紹介でした。